5日間、29度ほどに加温していました山梨産34グラムと35グラムの幼虫ですが、なんとか蛹室作成モードに入ったように見えるので温度をさげ25度で羽化まで管理することにしました。通常だともう少し加温期間を長く取るのですが、今回はきのこの出やすいHSボトルに入れてしまいましたので蛹室完成間近でのきのこの芽攻撃は怖かったので早めに温度を下げました。仮に芽が出ても小さい芽くらいは幼虫がなんとかするでしょう。今回の幼虫はお尻にボリュームがあったのでおそらくゆっくりと蛹室の壁面に多めの糞を塗り良い蛹室を作ってくれるのではないか?と言う期待もあり、加温攻撃で早めに糞の壁が薄い蛹室を完成させてあとできのこの芽攻撃に遭うのを避ける意味合いもありました。ゆっくりとたっぷりめの糞を壁面に塗り上げる事で蛹室内にきのこの芽も出にくくなるだろうと思います。事は思った通りに運ぶかどうかはわかりませんが、いずれにしてもなるようにしかなりません。この幼虫血統はまだ当倶楽部に来てからは30グラムが一頭でただけで80ミリも羽化していません。いきなり35グラム幼虫になってもどうなのでしょうね。完品でなくても産卵に不自由しない程度なら80を超えるだけで良いのですけどね
2006年09月
携帯画像なので見にくいですが我慢してくださいな。なんとまぁ、先ほど幼虫のボトルを交換したら35グラムの幼虫が出てきました。昨年12月に初令で取り出して3月に一度交換してこれが3本目への交換です。これから加温して羽化へと導きたいと思いますが、このサイズの幼虫がまともに羽化してくるはずもなく、おそらく羽化不全でしょう。1本目から3本目まですべてHSボトルですが、さすがパワー菌床です。パワーのある分幼虫が大きくなり、幼虫が大きくなると必然的に羽化不全の確立も高くなりますが、幼虫が大きくならないことにはこれから先大きな成虫が羽化してくる、ましてやギネス級の成虫を狙って行くには幼虫の大きさはとても重要な要素です。幼虫が大きくなることは今後の可能性に繋がるわけで今回羽化不全であっても将来への課程として良く観察しておくこととします。他にもう一頭同日割り出しで34グラムの幼虫がいてこれも同じく加温します。
物には順序がありますので、今回は無理かもしれませんが、今後当倶楽部飼育血統には、このくらいのサイズの幼虫が羽化不全無しにスカッと羽化してくる、そんな進化した次世代への遺伝子を持つ、強い血統に育って貰いたい物です。そう、パワーのある菌床に負けない進化した遺伝子です。これが80アップ量産、85ミリへの道だと考えています。

どうです?
来期期待の種親久留米産79ミリです。久留米産では81.7ミリもおりますので来期はこの2頭がうちの久留米産におけるメインブリードラインです。顎先がすっと前方に向かっていますが、顎幅は6ミリありますし、顎全体の形はけっして格好悪い直線的だけの形ではないですね。個性ある魅力的な顎ラインをしていると思います。個体の詳細に関してはまた機会があったらお話しすることにしましょう。今はまだ時期が早いみたいですから。将来的には81.7ミリのラインと、この個体のラインとのペアリングでギネスをねらいに行くことになると思います。
お楽しみに(^^